これからの2年間は、権力のバランスと妥協への意欲に多くのことが懸かっている。土星が蠍座に入居する時、それは「審判の時」だ。このことは、こうした状態が続けば政府と大統領府自体にとって破滅的結末が待っていることを指し示している。
だが幸いなことに、2013年夏にはもうひとつの刮目すべき天体パターンが形をとろうとしていて、それが妥協と協調への期待を提示している。これは木星・土星・海王星間に形成されるグランドトラインで、正義と公正さへの展望をその懐に抱く惑星パターンだ。
更に、それと同時に土星と冥王星はミューチュアル・レセプションで、相互にウェイニングセクスタイルの関係にある。セクスタイル(60度)はコミュニケーションと連携のアスペクトであり、大集団の人々に影響を及ぼす可能性を秘めている。
さてこれはウェイニングセクスタイルなので、「問題を解決する」ためのエネルギーだ。これが反対にワクシングセクスタイルであれば「新たな利益を創り出す」事になる。
妥協と協調は、これまで両党がずっと主張してきたように「相手が自分の側に同意すること」を意味しない。これは「歩み寄る=中間地点で出会う」ことを示しているのだ。
それは、それぞれの側が自分達の強固に凝り固まった足場を捨て去ることに同意するような、 均衡のとれるポイントを見出すことに他ならない。
【註】…ワクシングは「開く」局面。0~180度の展開を指し、ウェイニングは「閉じる」局面。180度~360度(0度)の展開を指す。前者は始まりと成長、後者は成熟から終焉に向けての流れをイメージすると、今後のアストロロジー関連のアスペクトに関する記述を読む上でわかりやすい。