小豆の売りが判りやすい
小豆先限三万一千円を割ると三万円大台割れもあるという線型だけに怖いところ。
小豆の商いも薄い。仕掛けづらいようだ。
材料に決めるものがないから仕方のないところであろう。
ホクレンの動向。実際の収穫量。輸入枠。交易会での商売の進み具合。輸入商社の動向。
そういうものに神経がくばられて高値の買い玉、安値の売り玉、様子眺め。
相場つきというか、地合いなどから見て、今の場合、先二本の三万一千円割れあたりがジリ貧コースと思われる。
強気している人にとっては、あくまでも押し目段階と思っているわけで、決してこの小豆、ぬるいとか重いとか思わないようだ。
そこのところが相場の強弱親子でも別。人それぞれの主観の問題である。
材料などを考えないで線のみの判断でいえば、1月限の二千百円、二百円、三百円のダンゴになった七本の線から下に垂れてくると、やはり千円下げがくる。
これは12月限にしても同じで、三千百円あたりが上値の抵抗となり、あそこでモダエ型。
すでに2・3月限は綺麗な下げトレンドの中にある。
相場は需給であり、材料であり、人気であり、日柄であるかもしれないが、相場は運であり、感覚である。それらの適用がうまくいくかどうかである。
輸入大豆のほうはシカゴ離れして強気は首をかしげた。
一体この輸大はどうなっているのか?というわけ。
どうもこうもない。取り組みが重い。それとやはり昨年今時分から嫌な思いをした中国大豆のことが忘れられない。
シカゴはこれで大きな切り返しかというと、それはないだろう。
日本では大根時の大根は値が安い。向こうではなんというのか知らないがシカゴは戻り精一杯やったと見る。とにかく収穫の秋だ。
●編集部註
秋は芸術の秋でもある。
1983年は、翌年がロサンゼルスオリンピックという事もあり、公式キャラクターである「イーグルサム」を主人公にしたアニメが制作され、TBS系列で放送されたりしていた。
大人向けの映画としてはオリンピック警護に便乗して暴走する権力側と、その陰謀を知った事で終われる男を描いた作品がこの時期公開されている。
その作品の名は「ブルーサンダー」。とはいえ、監督はジョン・バダムなので、重いサスペンスではなく軽妙なアクション映画になっている。米国映画はこういう所が巧い。
この作品がヒットした事で、日本ではその2カ月後にこの監督の前作「ウォー・ゲーム」が公開され、これもヒットした。