春天井、青田底パターンへ
小豆は去年の三月天井→五月底パターンにはまるのでないか。下げて日が浅い。
昨年も小豆は春に一ツの天井をつくった。
一月11日から九週目・三千三百二十円高して三月8日天井。
この相場が五月26日まで11週下げで三千六百十円安(先限引継)。
今年も暮の6日と一月4日の小型Wボトムからおよそ三千丁余を上げて、三月23日は彼岸天井。
去年のパターンでいくと、五月あたりまで下げ基調になるのだが。
去年は自由化を材料に崩れた。
今年はもう誰も自由化の自の字も言わない。
自由化必至で売った人たちが昨年秋から延々半年間を当限に回され逆ザヤで、ひどい目にあった。
材料にこだわり過ぎたのである。これが、イソップ物語の“狼少年”にならなければよいが。自由化は忘れた頃に実現し…などと。まだまだ怖い材料だ。
ところで強気は(1)北海道の減反。(2)春耕遅れ。(3)異常気象―を予測材料としてポジションを頑張るわけである。
小豆がまた面白そうだと離れていた投機家も30㎏建証拠金の安さで九月限を買いから入るだろう。
しかし供給面は五月、六月にゆるんでくる。このゆるみを、仮需(人気)で支えられるか。
春天井してまだ日の浅い相場だし、高値因果玉の整理ができていない。
◇…もし異常気象でなく順調な天候になった場合、買い方の支えが一ツ崩れる。
そのことも考えておかなければならない。四月、五月にお天気が遅れを急ぎ取り戻すかもしれない。
一応ここは去年のように春(三月)天井の青田(五月)底のパターンを想定してよいだろう。
納会で現物を仕方なく受けた買い方が、ハンディを克服して、どこまで買い戦線を維持していけるかの問題でもある。
●編集部註
現物を受けて、その倉荷証券を充用有価証券として預け、それを証拠金として用いてカラ売りを仕掛ける―。
令和の現在、既に結果を知っている者として、この方法が買い方のライフハックとしてベストであると言える。だがこれは所詮後付け講釈。また当時、実際にこの手法を採用した人でも生き残った人は少ないと思う。
何故だか判らないが、後に最良の一手と言える手法は長続きしない。どこかで「いらんこと」をしてしまうからだ。逆に最悪の一手を打った時、それに気付いても何故か拘泥して退却せず、ズルズルと負けを引き摺る。