【はじめに】先週末に開かれた“金融マーケットタイミングのためのジオコスミック研究の基本原則― エフェメリスの読み方”の影響で、今週のコラムは短縮版でお送りします。なお、次回は通常モードでお送りする予定です。
“私が認識している限り、この集団があらゆるすべての政治的影響から厳格に独立しているという点については断言できる…更に銀行が効果的に機能していくため、そして義務付けられた目標に達するには(FRBは)必要不可欠な存在であると”
― ベン・バーナンキ(現FRB議長)が2006年2月に(はじめて)FRB議長として任命されるに当たり、行われた公聴会での発言。
“バーナンキFRB議長が木曜日(13日)に行った更なる金融刺激策(の実施)に関する発表は、「労働市場の持続的な改善が見られるまでは」という(バーナンキ発言の)場面が見られるまでは ワシントンの各所で驚嘆されていた。すわ、遂に彼も保身に走るような真似するのか否かと”。
スティーブン・ムーアの署名記事『バーナンキの利己心』より、2012年9月14日付ウォールストリート・ジャーナルから。
そう、結局彼はやってしまった。
米大統領選投票日まで2ヶ月を切ったこのタイミングで、バーナンキならびにFRBは量的緩和第三段(QE3)の実施を決めた。これで過去2年間で量的緩和プログラムを3回実施することになる。
FRBは期限を定めず、毎月、住宅ローン担保証券(MBS)を400億㌦購入する事を(今回のFOMCで)決めた。