もう『神無月』か

いまの日本人はまわりのことは知らないふり。それでも神様たちは、一年のことを会議される。
我が宿の寂しさ思へ桐一葉 芭蕉。
十月は『神無月』という。
全国の神様が出雲の国に集まって会議をされる。
旧暦の九月晦日の夜、諸国の神々が出雲大社へ向けて旅立たれる。これを送るので、この日吹く風を「神送り風」という。
出雲の国では『神有月』という。
神社によっては、お参りされても「神様はお留守ですよ」と、鳥居に紐を張っている神社もあります。
相撲が終わって、なんとなく頼りないです。
私の子供のころは、横綱が四人の時代もありました。ラジオの実況放送です。とにかく双葉山の時代です。
テレビでは、尖閣諸島をめぐる問題ばかりです。日中関係の悪化が心配です。
日本に強い海軍がある時なら、軍艦が出ていけば解決したでしょう。
北方領土問題もロシアに押されてばかりです。海軍の軍艦が、軍艦旗をなびかせて、北方に睨みをかけていた頃は、ロシアは手も足も出さなかったのです。
日本は軍備を増強し、国力を高めなければ、弱小国になります。
平和国家と申しますが、北朝鮮が攻めてきたら、ひとたまりもありません。
日本人は、みんなそんなことは知っていて、知らないふりをしているだけです。
四百余州をこぞる十万余騎の敵、国難ここに見る弘安四年夏の頃、なんぞ恐れん我に鎌倉男子あり、正義武断の名一喝して世に示す(軍歌・元寇)。