10月第1~2週間は無数の天体活動が出てくる。
先週当欄では、ここで発生する全ての惑星イングレスについて述べた。これは水星、金星、火星、そして土星のサインチェンジで、10月3~6日に起きる。どのイングレス1つを取っても、マーケットの現場、更には政界関係者の心を占める関心の焦点がシフトすることを示唆している。
これらのジオコスミック・サインに基づいてみれば、先週の大統領候補者討論会におけるミット・ロムニーのパフォーマンスが選挙戦を支配する力学を変えたとしても驚くにはあたらない。
殆どのアナリスト達によれば、今や本物の戦いの準備が整ったそうだ。以前は彼らの大方がロムニーの勝利チャンスなど無いと見限っていたのだが。
これに関する私自身の観点は、9月19日(天王星/冥王星スクエアの2回目)~10月8日の何処かの時点で選挙における力学が変わってくるというものであり、予測を立てるにしてもそれまでは待ちたいと以前述べた。今回はそれをこのコラムの≪ 長期見通し≫において試みている【註:今回《長期見通し》は割愛します】。
さて今週の(影響を及ぼしそうなアストロロジーの)短期見通しに話を戻すとしよう。
10月4日は木星が逆行に、同月9日にはその木星と太陽がトライン(120度)を形成する。更に15日には、新月(註:太陽と月のコンジャンクション)が天秤座で発生。古来からの占星学的な思考に則って考えると、これらの天体位相は全て期待が持てる(favorable)。従って人々は株式市場が反騰を続けると期待してしまうのではないだろうか。
しかしながら、この手の吉兆が一事が万事、上手く働くとは限らない。ここで期待される「良いニュース」とは、失業率が8%を下回ったという9月の雇用統計の結果であったのかもしれない。
一時が万事、通常は“ポジティブ”で楽観的な木星のサインが影響を及ぼす期間中において、10月6日~11月16日、火星は蠍座から射手座に移行、入居する(日本時間10月7日~11月17日)。射手座は木星の「本宅」*であり、一方火星(活動とエネルギーの惑星)もまた、株式市場にとっては典型的な強気を体現するものだ。実際、荒々しいほどの強気相場となるかもしれない。
【註】各サインには支配星というものが存在する支配星にとってそのサインは「本宅」のようなもの
で、「本宅」に入った支配星は、いつも以上に本領発揮するといわれている。また「本宅」で
あるサインとその支配星はその性格が良く似ているという事も特徴。木星は“バブル”の星、株
式市場の上昇と関連性の高い惑星としても知られている。