10月15日付 メリマンコラム 《短期見通し》その2

さらに、射手座は誇張表現や“大きなもの”との原理原則と関連性がある。このサインは“小”を好まない。その結果、尊大かつ話に尾ひれをつけた上で声高に主張する事になるので、殺伐かつ好戦的な事態に発展していく。この位相の組み合わせは、自負心、いや、その自信過剰さから冒険に向かわせる。そしてここに問題の一端があるのだ。こうなるべきと思われる方向に物事が進まないようだと、この自負心がたちまちヒステリーやパニックに転じてしまう。従って射手座の火星は、金融市場を強力な反発や大下げを示現させる反面、保合とごく僅かなレンジ相場を示現させる可能性を秘めている。

射手座の火星の好例は、ジョー·バイデン副大統領(ホロスコープでは蠍座と射手座の境界線生まれ)と今回の共和党副大統領候補ポール・ライアンとのやり取りであった。

私見ながら、副大統領のパフォーマンスは典型的な射手座の火星そのものであった。つまり、彼は極めて自信たっぷりで、声高に主張し、でーんと構えていた。非常に、自信を持って大声で、かつ大胆なところもあった。ディベートの中身を見ても、恐らく彼は善戦していたといえる。しかし、ひっきりなしに大笑いしてライアン候補の話を中断させたりしており、彼の過度に積極的な行動は、おそらく自陣営にはウケたであろうが、無党派層の票は失われたのではないか…。