12月03日付 メリマンコラム 《短期ならびに長期見通し》その4

 但し、現時点で私の見通しが間違っている場合がある。
 それは(財政の崖に関して)合意がなされた時の場合である。
 その時米国株式は12月13日前後数日の時間帯に天井をつけるべく急騰するかもしれない。この時、天王星は荒ぶる強気に働こう。

 しかし、その後になると、新たな雇用を創出し、より高い賃金もたらす事によって、真に景気を刺激するために必要とされる効果の中に、抜本的な税制改革は含まれないという事に、トレーダーや投資家が気付いてしまうのではないか。これが、これのみが、ホワイトハウスが長期債務問題に取り掛かる為の財源を作り出す事になろうというのに。

 従って“財政の崖”は回避されるかも知れないが、実際は変わらなければならぬところ、またも問題先送りの格好となってしまう。

 そして、2015年まで土星は蠍座に入居しており、同時期に天王星と冥王星はワクシングスクエアを形成している。

 言い換えれば“最後の審判”(蠍座の土星)はまだ審議のまっ最中であり、それは、金融システム基盤を真に長期的に持続させるための再建が行われる前に、ひょっとするともう一度、メルトダウンがあるかもしれないという事。

 更にそのメルトダウンの原因は、米国発のものではないかもしれない。

 これはまもなく発売される「フォーキャスト2013」でその詳細について記述したが、それは、来年の欧州から生まれるかもしれない、と私は思っている。