2週間前となる前回のコラムでは、12月25~30日に起きた太陽による天王星・冥王星トランスレーションについて次のように論じた。『 天王星・冥王星スクエアという、この時代の重要なアスペクトは、ちょうど12月28日の満月がこれらに対して強力なT字スクエアを形成することによって強調されるのだ。これらは決して合意や妥協を支配する惑星ではない。その代わりに、対峙する両サイドは放っておけばどんどん分離の方向へと流され、非難の応酬はエスカレートして全員が失望感を抱く』。
まさしくこの時間帯は、誰もがほとんどお手上げ状態だった。だがその後、ハリー・リード民主党上院院内総務がギブアップした後を受けてミッチ・マコーネル共和党上院院内総務がジョー・バイデン副大統領の助力を要請した。オバマ大統領はその要請を承諾し、そしてそれから2日の内に、マコーネルとバイデンは合意に達した。それは12月30日、太陽が天王星・冥王星スクエアのトランスレーションを終えた後のことだった。
ファイナンシャル及びマンデーン・アストロロジャーにとって、何故これに注目することが重要なのだろうか? 何故なら、12月25~30日という期間に起きた強烈な惑星コンビネーションが過ぎ去るにしたがって宇宙空間がもたらす緊張感もまた弱まり、天上からのエネルギーはもっと楽観的で拡大志向をもたらす1月4日の火星・木星のトラインへとシフトしたからだ。これこそが何かを成し遂げるために開けた絶好のチャンスだったのであり、彼らは合意に達した。
目下、再度今週エナジーがシフトしている。それは1月7日の月曜日に火星が土星とより挑戦的なスクエアアスペクトを形成するからだ。それだけでなく、金星が最初に天王星とスクエアを形成し、続いて冥王星とコンジャンクションを形成する「トランスレーション」が1月12~16日に起こる。まさしくそれは12月25~30日の太陽のそれと同じように。
たびたび当コラムでも記述してきたように、合意は12月30~1月4日までに達成されるものの、具体的な取り決めをしていく際には誰も好まない結果に終わるだろう。既に我々は、来月に期限が迫っている連邦債務の法的上限引き上げ交渉の席上に暗雲が立ち込めているのを目の当たりにしている点でも明らかだ。民主・共和両党とも、「財政の崖」を巡る交渉の場でお互い妥協しすぎたと感じている。これは不可解な話で、合意以降、1㌣の赤字さえも削減する事が無かったのだ。逆にこの法案では今後数年で確実に財務赤字が4兆㌦増加する事になっているのだ。