1月7日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1

実に遅かった。

オバマ大統領が望んでいた(財政の崖の解決にいたる)決議はクリスマスを過ぎていた。

実際、決議は、米国経済が崖から転落するはずの日、1月1日にも間に合わなかった。

しかしながら、1月1日の夕方遅くには何とか議決に持ち込まれ、世界の株式市場は新年発会日である1月2日に勢い良く騰がってその解決を祝った。

たとえば、NYダウは308ポイントと力強い上昇をみせた。これはいまだ年初来高値には届いていないが、それでもすぐそこまで迫っている。

ヨーロッパの株式指数に至っては、その大方が複数年にわたる新高値を達成している。

アジアと環太平洋地域では、多くの指数(ハンセン、日経、そしてオーストラリアのオールオーディナリーズ)が年初来高値まで舞い上がった。

果たしてアメリカ大陸がそれに追随できるかどうかが目下の疑問だ。