当欄をはじめとしたレポート等でも述べたように、12月31日~1月4日の間に(財政の崖に関して)合意に達する格好の機会があるだろうと考えていた。
この期間は太陽が天王星・冥王星スクエアのトランスレーション(12月25~30日)になり、更に1月4日には火星が(木星と)良的な環境をもたらすトライン(120度)を形成。だがその後、形勢は変化していく(詳しくは月曜に掲載した短期見通しを参照の事)。世界の株式指数の高値は、示現した火星・木星トラインの下(1月4日)に現れた。
一方、金と銀はそれほど幸運というわけではいかなかった。1月2日(水曜日)に金は1695、銀は3150まで跳ね上がるなど、確かに(財政の崖をめぐる)合意を受けて反騰したもの、金は4日に1626、同日銀も2924まで下落。その後引けにかけて相場はやや戻したものの、何よりここで疑問に思わねばならないのは、二党間の「取引」に過ぎない合意が、続行する債務爆発危機の解決からは程遠いにもかかわらず、何故金と銀が下落するのかということだ。そして、これを適切に説明するのがサイクルの研究である。
貴金属における幾つかの長期サイクルボトムの時間帯は、現在その範疇にある【フォーキャスト2013もしくは今週のMMAゴールドレポートを参照の事】。
その一方で、貴金属、通貨、そして穀物市場ではおなじみの、ボラティリティと大きな価格変動を伴った反転も、実際12年12月28日から1月8日までヘリオセントリック(太陽中心のホロスコープ)の水星が射手座を運行する事で示されていた(そして今も示されている)。
これは金融市場における大きな価格変動を確認するための、もっとも有効な指標のひとつであり、またもやこの位相が機能したのだ。そして、まだ終わっていない。