梅は咲いたか、桜はまだかいな。相場高いが、小回り反転まだかいな。器量が試される時間が始まる。
勇気こそ地の塩なれや梅真白 草田男。
白梅の気品は桜に勝る。もう、早春ですね。
さて、どうにも玄人はこの相場乗り切れていない。さもありなん。
ドル円相場が、昨年11月から13週、かれこれ3カ月連続で陽線をつけるなど、見た事がない。
おそらく、新記録ではないだろうか。
弁証法の理論に「量的変化が限界に達すると、質的変化を引き起こす」というのがある。
相場など、まさしくこの運動の短期的繰り返しだ。
物事は生成→発展→変化(衰退)の運動。
すべてのものは、限界に達すると、必ず、〝反対物〟に変化する。
相場において、需給の次元と、人の気(人気)の次元と、時間の流れという次元によって、底を打ったものは、天井を打つまで上げる。
そして、天井打ったものは、底を打つまで下げる。この理論には、誰も逆らえない。
今で言うと、デフレの波が底を打った。
ドル円相場も、日経平均株価も、それに当てはまるだろう。
時間論では小回り、中回り、大回りと周期で区別されるが、大回りは底を打って上昇中。
ただ、小回りの時間では、そろそろ転換する頃合に入っている。
ドル円相場は来週あたり、アッという下げに見舞われそうだ。
だが、そこは目を瞑って買えるかどうか。ここで器量が試される。
商品相場も、ドル円の急落と共に大きく下げようが、それも小回りの下げに過ぎない。