2月25日付 メリマンコラム 《回顧と展望》《短期見通し》

 なお、先週、MMAサイクルレポート発行に併せて、金のスペシャルレポートも発行した。またMMAゴールドレポートでもスペシャルアラートを出した。
 同レポートはMMAサイクルズレポートをご購読の方全員にお読み戴けるようにしてある。
【註:今回、日本語版は2月26日に一般販売を開始しました】

*今回は《長期見通し》がありません。短期見通しのみお送りします。

《短期見通し》
 あたかもテクニカルトレーディング環境が、すっかりトリッキーなものにはなっていないよう(特に株式市場)に、水星逆行は始まっている(2月23日~3月17日)。 
 我々はこの惑星(水星)を“トリックスター(物語を引っ掻き回すいたずらもの)”と呼んでいる。何故ならそれは機敏で、あちらからこちらへと素早く飛び移るからだ。
 ポジティブな意味合いでは、水星の性質は非常に柔軟であるという事。今その場にある知識と情報の追求を除けば、何者にも縛られない。ただ、知識と情報は新たなものが更新されれば変わるもの―更に、しばしば元のメッセージと矛盾する事がある。とりわけ水星が逆行した時はこの矛盾が顕著になる。この逆行は毎年3~4回発生し、先週末から始まっている。

 水星逆行中の金融市場では、しばしば相場がテクニカル的な下値指示線を下回ったり、上値抵抗線を上回ったり、とどのつまりトレーダーが呼ぶところの“ダマシ”の反転を併発させる結果になって顕れる事が少なくない。その結果相場は非常にトリッキーなものになる。また、この期間中、政治指導者の発言や経済指標などが矛盾した見解を伴った相場つきになる事が少なくないことから、投資家を非常に神経質にさせる。