春の憂いは睡魔となる(日刊版3月05日付)

何かと節目が続きます。今日が下弦の月にして、啓蟄。もぞもぞと、何か動き出す時期です。

海女とても陸こそよかれ桃の花    虚子。

桃の節句が終わってしまった。これが終わると、今度は啓蟄である。

冬眠していた蛇や蛙などが、暖かさに誘われて穴から出てくる時節。と辞書に載っているが、私が蛇や蛙なら、もう少し土の中にいたい。

実際に虫が活動を始めるのはもっと暖かくなってからである。

西で、東で、春の嵐が吹き荒れている。

北の嵐は吹雪。台風のような風に、雪が混じったようなものだとか。聞くだけで震えてしまう。

嵐は相場にも。昨日の敵は、今日の友。今日の友は明日の敵。

為替相場が、上へ下へと大忙しである。

国内商品相場も、為替に引きつられて、右往左往する。

水星逆行中だから仕方がないと割り切る。

この期間中は、短期取引に徹するか、じっと見ているだけにする。

短期取引も、運が悪い人は、買えば下がり、売れば上がる。

為替相場は、昨日は円高から円安に転じ、明日はまた円安から円高に転じよう。

明日は明日の風が吹く。

先週まで吹いていた春の嵐も、今週は次第に収まってくるだろう。蛇や蛙の代わりに、相場が動き出すのかもしれない。

高下収まれば、しばらく眠たい相場が続くことになろう。

春眠暁を覚えず。春暁は眠いもの。相場も気だるくなってくる。

木蓮の風うけてものいうごとし(不如丘)。

お彼岸あたりからは、目が覚めてこよう。