黙して語らず(日刊版3月07日付)

彼岸天井、彼岸底と申します。途中であれこれ考えて、せわしく動くと、大概ロクな事がありません。

ゆくさきに日輪うつり春の泥  泊雲。

昔の人は、雪解けのぬかるみや、春雨のぬかるみに風情をみつけた。

泥に、春をつけるだけで季語となる。それだけ時間がゆっくり流れていたのか。それとも、春の憂いを風流で消化しようとしていたのか。

恐らく後者であろう。生活の知恵である。

さて、ドル円相場が動かなくなってきた。おかげで、国内商品も、閑な相場になりました。

東京金相場は、4570円前後で団子状態。一度下に落とさぬ限り上には行くまい。

一波動、250円ほどあろうか。4650円を下に切ってくれば、下げは早い。

上に行くためにも、下に落とす。これが、人気の集っている銘柄の自然の姿。

地球上、全ての仕組みは「陰と陽」で成り立っている。

森羅万象、相対と循環。勿論全ての相場が、その中にある。

相場は人の気、天の気が折重なって動く。

ここで下がった金は、またとない買い場をつくろう。

もともと、金は強気であるが、二月高値から時間をかけすぎた。

ならば、もう一段落としたところを狙い撃ち。

ドル円相場も、一度、下に落としてからの方が弾みがつく。

93円を下に切れば、92円前後といったところか。

全ての商品は、水星逆行が終了する18日以降、お彼岸の前後に買いに行けばよい。

それまでは、黙ってみておく。