3月11日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その4
ところが驚くなかれ、先週末に何が起こったか? オバマはとうとう共和党の上院議員達に歩み寄ったのだ。彼は議員達を夕食会に招き、おおまかな予算折衝に漕ぎ着ける可能性について議論している。彼は “グランドバーゲン”(双方の妥協による大取引)を望んでいるが、これはこの夏に発効する木星・土星・海王星のグランドトラインが米国始原図の金星・木星コンジャンクションに絡むことによってもたらす、まさに希望そのものだ。ウォールストリートジャーナルの3月2日付の記事「オバマの新しいゲーム(Obama is Playing a New Game)」でペギー・ヌーナンが鮮やかに描写しているように、水星逆行の下で大統領は自分が進めてきた史上稀なる「我々は議会と話し合うつもりはない」という方法論をひっくり返し、反転させ始めた。
彼はこのグランドバーゲンを引き出すことが出来るだろうか? あるいは、彼 — または連邦議会 — がまたしても方針を変えるのか? 海王星が絡む時、答は謎のままだ。それは人生のピークに昇りつめるための惑星にもなり得るし、不信と軽蔑の淵へと下降させる惑星ともなり得る。選択するのは大統領自身だ。だが、海王星が最も良い意味で働くケースに関する私の理解によれば「もはやお人好しではない」路線を捨て去ることは、正しい方向への第一歩だ。だから今、突如として希望が湧いてきた。この路線を反転させてくれて、トリックスターよ、ありがとう!