日が経つと花は咲く(日刊版3月26日付)

これから花見だというのに、初カツオが出たと、古くから知る板前から連絡が入る。四季が崩れてる。

重箱に鯛おしまげて花見哉   成美。

豪華な弁当である。

週末から来週にかけて桜花爛繚。と、思ったら昨日は寒かった。

都会のど真ん中では、近所の公園に咲く二三本に人が群がる。

お花見に、どこかへ行くかというと、人の多い処には行きたくないと考えるのだろう。

皆同じ心持ちなのか。

昨日の東京は曇り空で、小一時間もいると薄着では震えだすような寒さであったという。

薄曇の寒空の中、桜を愛でつつ、旨くもない麦酒を震えながら呑むほど、達観していない。

毎日の通勤電車の窓から充分、お花見はできる。そう思う人も多いのだろう。どこかの会社は、線路沿いに照明をあてるとか。粋な夜桜だ。

中国の唐詩には、桜は出てこない。あちらは桃李である。せいぜい梅花か。

桃李もの言わざれども、道おのずから開ける。

日々の上下動あれど、気にせず、じっと買い玉持っておれば、花は咲くというもの。

この時期、相場が落ちてくると、節分天井、彼岸天井と言われるが、今年は去年と異なろう。

ゴム相場はダメ押し入れた後、ジリ高基調。

先週の安値は昨年夏からの上昇幅の半値押し。半値八掛け二割引はデフレ時代の産物。

インフレに向う世の中、倍付け、更に倍。

この先ゴムは、285円を買いきれば、待望の300円台が出てくる。

金、白金、両市場5000円台揃い踏みも来週辺りあろうか。