これから花見だというのに、初カツオが出たと、古くから知る板前から連絡が入る。四季が崩れてる。
重箱に鯛おしまげて花見哉 成美。
豪華な弁当である。
週末から来週にかけて桜花爛繚。と、思ったら昨日は寒かった。
都会のど真ん中では、近所の公園に咲く二三本に人が群がる。
お花見に、どこかへ行くかというと、人の多い処には行きたくないと考えるのだろう。
皆同じ心持ちなのか。
昨日の東京は曇り空で、小一時間もいると薄着では震えだすような寒さであったという。
薄曇の寒空の中、桜を愛でつつ、旨くもない麦酒を震えながら呑むほど、達観していない。
毎日の通勤電車の窓から充分、お花見はできる。そう思う人も多いのだろう。どこかの会社は、線路沿いに照明をあてるとか。粋な夜桜だ。
中国の唐詩には、桜は出てこない。あちらは桃李である。せいぜい梅花か。
桃李もの言わざれども、道おのずから開ける。
日々の上下動あれど、気にせず、じっと買い玉持っておれば、花は咲くというもの。
この時期、相場が落ちてくると、節分天井、彼岸天井と言われるが、今年は去年と異なろう。
ゴム相場はダメ押し入れた後、ジリ高基調。
先週の安値は昨年夏からの上昇幅の半値押し。半値八掛け二割引はデフレ時代の産物。
インフレに向う世の中、倍付け、更に倍。
この先ゴムは、285円を買いきれば、待望の300円台が出てくる。
金、白金、両市場5000円台揃い踏みも来週辺りあろうか。