春の憂いにまどろむ(日刊版4月04日付)

負けていると、藁をもすがる思いで、つい良い材料を探しがちに。こうなると、負の連鎖に陥りやすい。

ここのところ、テレビや新聞では連日、黒田新総裁の緩和政策の内容が報道されている。しかし、今のところ、市場は反応せず、何処吹く風。

相場は、ことごとく市場の期待を裏切るものだ。

ただ、下げている市場は、昨年から上げ続けた反動がきているだけ。次の上昇に備えるための調整にすぎない。

ドル円は、九月の安値から、三月の高値までの三分の一押しで止まろう。あっても、90円割れがいっぱいいっぱい。

そこまで行かなくとも、95円を取ってくれば調整終了の合図。

ドル逆襲高の狼煙を上げて、押しの倍返しが自然の波動リズム。

国内商品、ゴムもよく下げた。

昨年八月底から二月節分天井までの上げ幅の62%訂正が255円処。

月足を見れば、逆三尊の右肩形成。この罫線は年後半に向けて、爆発的な上昇相場がやってくると言っている。

NY金は、今はダメ。昨年五~七月の底練り乱高下局面のようだ。

ここは、買い玉を外して、見ているだけにする。そのうち、相場が1,620㌦を超えてから、買いに行っても遅くはない。

NYダウが新高値を取って、商品相場は、まだ上値余地あり。

そのうち、白金やガソリンも追随してくるようになる。白金が反転上昇すれば、この夏には手がつけられない相場になっていよう。

今は買い方、じっと我慢の時。

春の相場は「春愁」といって、憂いあり。