今は買い方の負け(日刊版4月16日付)

花ニ嵐ノ例ヘモアルゾ、サヨナラダケガ人生ダ。

では、何にサヨナラか。目先金市場の強気にである。

佐保姫眠や谷の水の音 東洋城。

NY金が、1520㌦を割りこんで勝負がついた。

東京金は円安支援を失い、きつい下げ。

NY金が底抜けとなると、やはり厳しい下げに見舞われる。

為替の円安も、100円には僅かに及ばず、反転下落。

買い方としては、嫌なムードである。

アベノミクスで、ドル円も、日経平均も、昨年末から大幅に上昇していた。

ドル円は30%、日経は60%の上昇率。いくらなんでも、これは上げ過ぎたということになる。

最後の、黒田サプライズの吹き上げは、まさに相場波動の常道をいく形となった。

これでエリオット波動の5波動目が終了。この後の調整はかなり深いものとなるだろう。

NY金は1550㌦を直ちに奪回できなければ1300~1250㌦へと急落する道のり。

東京金も、下げは免れない。4000円割れはあろうか。

全ての調子が、黒田サプライズで狂い、相場は天井を打った。

花は散る散る相場は曲がる。越すに越せない利食い坂

あとは、どんな調整場面が出てくるか。

時間で調整するか、値幅で調整するか。

NY金は、時間で調整していたが、それでも足りずに、値幅調整をやったのだろう。

ただし、これはダメ押しの下げで、上げるために必要な運動。

なあに、その後、どこかで、また金が買われる時期が来るさ。