想像力という鍵でこの扉を開くと、そこは異次元の世界です。
そんな台詞で始まるドラマが昔あった。
飛花落花奈落の底といふところ 智。
その昔、それはガラと呼ばれた。暴落の事だ。
相場がガラガラと崩れていく様に、売り方が風情を見出したのか。
地獄巡りの真っ最中にある買い方の自嘲か。
今、この言葉を知る人も、使う人も少ない。
ドル円が崩れたので、全ての国内商品は暴落過程に入った。
ドル円は、100円待望論が消え去った。
日銀黒田総裁の異次元緩和が、相場を異次元へと向わせた。
金相場も、異次元の世界へと誘われる。
何の影響があったのか判らんが、何かを感じ取った。異次元の世界だから説明がつかない。
金の崩れが半端ではない。まさにガラと表現する情景に相応しい。
二年に亘り、大波を止めていた1500㌦の堤防が、円の大量放水により、堰を切って崩れだした。
濁流である。
十年以上に亘る金の安全神話も、原発の安全神話崩壊の如く崩れたか。
何よりも、日本国債の安全神話が崩壊しつつある。全ての市場が異次元の世界に足を踏み入れたのだから、理論も何もあったものではない。
ダウ平均も、大天井を打って暴落過程に入ろう。日経平均も、円高とNYダウの下げを食らうと、もうダメだ。
ダウ平均は一万ドル、日経平均も一万円割れへと向う。
為替は80円。東京金は3800円を割り込むと2000円台。
要するに、異次元の世界に入っているのだから、今後何が起こるかは判らん、といふこと。