神の見えざる手(日刊版4月18日付)

レッセ・フェール。仏蘭西語で成るにまかせよ。日銀は神様にはなれない。手がハッキリ見えてる。

てのひらに落花とまらぬ月夜かな   水巴。

荒れた相場が続いている。まだ続こう。

日本の国債市場が壊れた。日銀の支配で、流動性がなくなったと。

我々は、一般大衆を排除してプロ化を進めた商品市場で、その後の衰退を見てきた。

プロは、流動性がなくなった市場には寄り付かない。

そのあたりをお上は理解してらっしゃらない。円債市場が世界のグローバルマーケットから除外されるということに。

日本の円債は、お上から管理されながらもここまで上げ続けたが、どうやら、異次元緩和で天井を打ったようだ。

債券バブル崩壊が既に始まっている。

債券価格が下落すると金利が上がる。

金利差拡大で買われたドル円も、反転して円高になる。

今度は悪材料がドンドン出てこよう。反転、反転。そのうち、良くわからなくなってくる。

相場の神様が降りてくるのは、そのときか。

さて、金が大きく下げたが、ここからは戻しては売られ、戻しては売られの局面に入ろう。NYは、1500㌦近くまでは戻るかもしれぬ。

ただし、そこで行ったらまた売られる展開か。1250㌦あたりが、一つの目処となろう。

帰ろうかな、帰るのよそうかな。

波に乗れれば幸せで、ぐずぐずしてるうちに、売れば上がって、買えば下がる人も出てこよう。

ついつい両建てをして、股裂き玉の出来上がり。見切り千両、無欲万両とは名言だ。