2013.04.22

4月22日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1

 金融市場をどれほど上手く分析していたとしても、マーケットタイミング指標がいかに正確に働いたとしても、金や銀に先週みられたような激しい下落、特に4月9日の高値1590.10から4月16日の安値1321.50にむけた暴落を前にしては衝撃が走るものだ。

 4月19日にはなんとか100ポイント戻して1424.70をつけたものの、その下落幅は先週、衆目の集まるところとなった。『一体何が原因なんだ?』 『ジオコズミックやサイクル研究はこれを予測していたのか?』『誰かこれを宣告していたか?』 MMAの週報や日報の購読者は、MMTAの訓練生と同じように、この下落への準備は十分出来ていたと思う。

 いや、しかしこれを見込んでいた投資助言会社はMMAただ一社のみではなかった。ゴールドマンサックス、J.P.モルガン、そして多くのヨーロッパ大手銀行が、皆この下落の前週に、顧客に対してその可能性を警告するレポートを出していたのだ。彼らが下落を予測した方法はMMAのものとは大分異なるが、それでも結果は同じだった。
 
 彼らは皆1400以下、そして1200台に下がる可能性さえも警告していたが、私達のマーケットタイミング研究では866〜1367までの範囲で下落を警告していた。彼らの分析は新たな弱気相場が多分何年か続くだろうと注意を促していた。私達のそれは、今年に入っていつ何時にも、いやおそらくはすぐにでも示現するはずの4.25年サイクルのボトムを確認し得る基準を満たすような急落についての警告だった。こうしたパラメータがどんなものかは、今週のMMAサイクルズ・レポートの特別号でその概要を説明するつもりだ。