休むにも努力が要る(日刊版4月30日付)

休むと決めると、相場が動く。これに焦れて動くと、動かなくなったり、逆に行く。よくある話だ。

じっとしていると決めた途端、相場が輝いて見えるのは、何故だろう。 

大型連休の谷間。

毎年のことであるが、通勤電車が空いているのがありがたい。

三日休み、三日勤めて四連休。ただ、それをぼやくのは贅沢か。

日本が休みでも、為替市場はやっている。関係者は、海外市場があいていれば連休でもご出勤。

商品会社も例外ではない。情報関係の部所にお勤めの社員さんは、休日出勤でデータ更新。

ご苦労様です。そして、ありがとう。あなた方のおかげです。

人は嘘をつき、相場にはダマシがあるが、データは嘘をつかない。

営業さんも、お客さんも、休み返上で更新されたデータがあればこそ、策を練ることが出来る。

国内商品市場は、為替の影響を受ける。

連休中に、ドル円が大きく動くと、国内も、大きなマドをあける。

特に、ドル円は、ここまで四年連続で春に天井をつけて、秋に向けて下落している罫線。

連休中に、動きが加速したという年もあった。

この間、為替と海外があれこれ動いても、国内市場は対処できないので、見ておくしかない。

ドル円は、100円の攻防戦が、いまだ激しく続いている。どちらに動くか、などと聞くものではない。判らないものは判らない。

日本市場の連休に間隙を突き、大きく動くこともあろうが、その逆も真なりで丁半ばくち。

盆に暗い人間は、張らないのも博才。無欲万両。