2013.04.30

4月29日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1

 世界の大半の株式市場では、4月18日~22日の間に底を打ち、その後先週1週間を通して穏やかな上昇をみせている。ジオコスミックな観点からでは、これは興味深い。何故なら先週は4月22日~5月1日まで続く、土星に対する諸惑星(金星に続いて太陽及び火星)の連続オポジション形成のスタートとなったからだ。その中間点は4月26日~27日と考えられるが、4月25日(日本時間26日)は蠍座の月が土星を取り込む形の月食だった。先週を振り返るなら、殆どの反騰が4月25日、月食が起きたその日に最高潮に達したことに気付くだろう。

 株式市場がいくつかの土星関連アスペクトを含む時間帯の中間点に向かって反騰していくという事実は、いったい何を告げているだろう? 最初に、土星が抑制と収縮という原理を持つという事を理解しておかねばならない。心理的には、これは心配、未来に対する不安、そして失敗または不適切なことに関わるストレスに合致する。たとえば何事かを完璧にやり遂げたいという衝動を持ちながら、実際には完璧になり得ないことへの怖れを抱き、結局は不完全に終わって批判の対象となる事を象徴し得るのだ。
 行動面では用心深くなりがちで、まるで他の人達に失敗や間違いをみつけられないように、極力ミスを避けようとしているかのようだ。月食は関わりあうどんな惑星のテーマもシンプルに増幅する働きを持つ。土星もその例外ではない。