5月13日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その3
しかし、米国では、大きくそして重要な何かが、年内中に議会で合意がなされる可能性はある。なぜ米国だけに限定するのか? それは米国始原図の金星と木星が共に蟹座の5度以内にあり、先述のグランドトライン形成時、この位置に運行中の木星が重なるから。それはつまり、始原図の金星と木星も、運行中の海王星と土星双方とグランドトラインを形成するという事になるからだ。これは始原図(あるいは出生図)における蟹座の初期度数に惑星を有する人物、あるいは(国家のような)存在であれば誰でも、この時期に宇宙から来る棚ぼた式の思わぬ恩恵を受ける事が出来る。大掛かりで祝うに値するその“何か”は、この夏、米国で起こりうる
現在のところ、私はそれが「移民問題に関する改革」に伴うものではないかと考えている。木星は「外交」を支配し、土星は「法」を支配する。また、海王星も、苦しんでいるものの、それでもなお、世界のどこかで、より良い生活をおくりたいという夢と理想を持ち続けている人達への思いやりに関係している。従って、この3惑星の組み合わせは、ある種の“グランドバーゲン”つまり人道的かつ思いやりのある何かに対する大きな協力する事による成果につながる可能性があるという事を指すのかもしれない。結果それは、米国に移民したい人達への市民権獲得とこの手の分野に向けた新しい夢の始まりへの道筋を差すものであって、財政うんぬんの話ではないかもしれないのだ。
その一方で、グランドトラインの土星・海王星部分は、6月中旬から7月中旬にかけて、非常に強力な相場タイミングの指標となりうる。双方が互いに正確なトラインを形成するこの期間中、双方とも静止状態でピークに達する【註:海王星が6月7日から逆行に入り、土星は7月8日に逆行が終わる】。この期間に6週間のオーブ(許容範囲)を加えると、この期間中に投資家心理が、幸福感から新たな悩みと移り変わるポイントになっていくのではないかと、私は思っている。
ひょっとすると“グランドバーゲン”を巡る交渉の現場で税制改革や連邦債務(協議)に関して失速するような“何か”が出てしまうのかもしれない。
また、(既得権を持つ)企業によってズタズタにされた国民に負担可能な医療保険制度(Affordable Health Care program)。これに関連した夥しい新税に関して“何か”動きがあるのかもしれない。
この期間中は蠍座の土星も関連するのだから、いま、まさに、懸念されている債務に対する“審判の時(Time of Reckoning)”に向かっている。稼ぎ分よりも多く使ってしまえば、前より収入が増えたとて借金も嵩もう。
数字は嘘をつかないのだ。