2013.05.20

5月20日付 メリマンコラム 《回顧と展望》

都合7回シリーズで起こる天王星・冥王星のワクシングスクエア。世界がその3回目が発生する5月20日(日本時間では21日の朝8時ごろ)向かって疾走していくにつれ、世界中のあらゆる株式指数が―米ドルと共に―騰がっている。その一方で金、銀、そして米ドル以外の通貨は急落している。

先週のマーケットでは、強力な天王星のシグナルが存在する時に起きやすい2種類の相場の動きが最前線に立ち現れた。1つ目は突然的にして大きなトレンドの反転。これは通常3営業日以内に起こる。この手の変動は大抵、政治や政府関連、または自然による災厄(あるいは人災)といった領域における突然のショックが世界を覆う事象と合致する。2つ目は、天王星のシグナルが強烈な時期の近辺でしばしばみられるもので、一般的に“突き抜け(または上放れ・下放れ)”と呼ばれる相場つき。

天王星は境界線【相場用語で言うなら下値支持線や上値抵抗線】など一切気にしない。それらは破られるために存在する挑戦なのだ。そのため(天王星が関わっている)多くの場合、史上、または数年ぶりの最高値か最安値を更新した近辺の値位置の相場において、金融市場ではしばしばこれらの高値を“突き抜け”て一段高、あるいは安値を“突き抜け”るように一段安となり、その過程であちこちに興奮を巻き起こしていく。

先週我々が垣間見たように、世界の大半の株式市場では(それまでの)史上最高値や数年ぶりの新高値を上抜けて記録を再更新している。まるで今回の天王星・冥王星スクエアが、これらの相場がかくあるために出現しているかのようにも見える。

しかしながら、過去2回のアスペクト形成時(2012年6月24日と9月19日)では今回のようにはならなかった。過去この天体位相が出現した時、世界の株式市場はトレンドを反転させている。

その一方で、金と銀はいまだに4月16日につけた数年ぶりの安値が維持されている。ここで反転するのか、それとも来週までにこの安値を再更新するのかはまだ判らない。天王星の影響下では、物事が考えもしない方向に動くという以外は …。

何事かを予測するというのは常に困難を伴うというものだ。