全ては運と度胸で決まる(日刊版05月22日付)

今の金相場に、材料などない。糸の切れた凧のように、風の赴くまま、流されるままの相場である。

暴論を言えば、ドルの高安、債務問題の不安など関係ない。相場の行き着くところは時間である。

時間が来れば、材料は後からついて来る。

底を打ったか否かなど、判るはずがない。

天井をつけたかなど、断定できるものでなし。

相場に必要なものは信念。買いか売りかの二者択一。判らねばやらぬだけ。それは自由だ。

相場に絶対などない。ただただ確率と、それに基づく心理の変化。

買い方も、売り方も、反対に動けば、怖くなって逃げてしまう。或いは少し利が乗ったらさっさと手仕舞いする。

得てして材料がつかない故に、ポジションに自信が持てなくなる。

今は、そんな時間帯。

自信なき信念というものがある。何故かは判らないが、ここは買いだ、あるいは売りだと―。

運良く、利が乗ってくれば、自信がつく。これに材料がつくと、あとは、大勝負に行くだけの度胸を持てるか否か。ここで、大金を手にするか否かが決まってくる。

結局、全ては、運と度胸に委ねられよう。

さても、金相場。NYのダブルボトムは非常に美しい。故に簡単だ。下抜くまでは買い勝負。

買ってみて、もしこの二番底を割れたら、そのときはスパッと、買い玉を切れば良いだけの話。

ただそれだけの話で、迷うこともなかろう。

リーマンショック後の安値から、天井と言われた2011年九月の高値までの半値押しを、この五月に完了した。

どうやら、星回りでも、天王星と冥王星が見守ってくれるらしい。