2013.05.22

5月20日付 メリマンコラム 《長期見通し》

この月曜(5月20日)、都合7回シリーズで起こる天王星・冥王星ワクシングスクエアの3回目が形成される(日本では21日)。これは我々の人生の中でも、最も強力かつ長期にわたって影響を及ぼすアスペクトだ。2012年6月に始まり2015年3月半ばまで終わる事のない、この爆発と変革を促進する原動力の中間地点に近付くにつれて、我々は、今自分達の人生がどんな風かをよくよく考える時期に入っている。我々はこの野獣の肝の奥深くまで入り込んでいるのだ。政府が隠匿してきた驚くべき事実の露見、そして様々な規制法の新たな台頭、税制や有価証券に関わる違法行為への強制捜査は — これらは全てカーディナルスクエアという33カ月間の運行において、山羊座の冥王星が担う役割だが — 突如として表面化し、首が転がり落ちていく。
だが、この浮上する様々なスキャンダルの猛攻によって最も打撃を受ける名声とはそもそも誰のものか? 米国の最高司令官=大統領だ。彼自身の出生図は、今や海王星と土星を含む複数のトランシットに包囲されている。これについては今年初め頃、長きにわたって述べてきた。読者の皆さんは2013年初めの2カ月間に掲載した、オバマ氏にとっての好ましいアスペクト(彼の出生図の金星に海王星がトライン)が2月をもって終わるという着想に基づいた、継続的な記事を覚えておられるだろう。今後2年間にわたり、彼は相次ぐ告発の渦中に、自らの評判と信用を護るために法外な時間を費やすことになるかもしれない。

運行中の海王星は、彼の出生図の月・冥王星スクエアとT字スクエアを形成するその初期段階に来ており、一方で土星は出生図の海王星の上に乗っていて、出生図の太陽とスクエアを形成している。大衆に対して透明性を保ち、開かれて誠実であろうとする彼の意欲 - 土星と海王星両方の治療薬 — は、彼が後世に遺す名声としての遺産を左右するだろう。こうした強力なトランシットの組み合わせが持つ本来の傾向は、世界の「力」たろうとする欲望の減退や喪失だ。最近の記者会見である記者が彼のリーダーシップに関わる重要な質問をしたところ、彼はこう答えたそうだ。『まぁ、あなたの質問内容からすれば、もしかしたら私はもう諦めた方が良いのかもしれない』。