遠い喇叭(らっぱ)(日刊版05月30日付)

国内商品は、金も、白金も、ガソリンも、ゴムも、反発すれども些か弱い。総攻撃はまだ先の話か。

西部劇映画に「遠い喇叭」というのがあった。

所謂騎兵隊西部劇というジャンル。敵はアパッチ族。正義の味方は我らが騎兵隊。今作ると、人種問題で大騒ぎになろう。

見た目に判りやすい敵がいて、ロマンスがあって、ヒーロは男前。

そんな話に、観客が劇場に集まり、皆が沸くだけ、昔の米国には心の余裕があったのだろうか。

さても国内商品。金、白金、ガソリン、ゴムは反発を見せるも、力強さに欠ける。

救援の円安騎兵隊の喇叭がなければ、隊員も、なかなか突撃していくキッカケがつかめない。

白金は、四月十六日安値を中心に左右横に手を広げた逆三尊の形。右の開きにもう少し時間をかけようか。

やはり5000円を突破するには円安の援護射撃が必要。

NY金は、時間をかけすぎである。

今週中にも1400㌦を突破していくことが出来なければ、買い方は、今度は1300㌦割れの不安に怯えよう。

NY金は、ドル高傾向により、世界の資産は、金離れに向かうのか。

ドルの金利が高くなれば、金利のつかない金は売られる流れ。

金の弱保合いが、今週も続くようであれば、もう一段の急落も警戒しなければなるまい。

その場合は、試し玉はいったん、捨石にするしかあるまい。

東京ガソリンは、75000円が砦。

アパッチ族は強敵だ。ここで功を焦れば、騎兵隊は壊滅してしまう。