なんとなくの動き(日刊版06月04日付)

上がれば下がる、下がれば上がる。下げがなくば上がらず、上げがなくば下がらず。そう思えば楽だ。

今年の夏も暑いらしい。夏は暑くないと困る。暑い夏を耐えてこそ、秋冷の秋の味覚が楽しめる。

とはいえ、今や秋刀魚は晩夏の魚である。秋になるころ、脂の乗り具合は、もう峠を過ぎている。季節を感じさせてくれるのは鮎くらいのものか。

さて、相場はというと、なんとなくの動き。

為替相場は、100円を割ろうかな、割るまいかなと思案中。

割れば、ドスーンと下げて、90円台半ばまであろうか。

そこは、今期絶好の買い場になるとみる。

世の中のサイクルからいけば、最初に米ドル不安がきて、その後に、ユーロ不安がきた。

となれば、次には、円不安が来てもおかしくはないだろう。

お金持ちは、二〇〇六年の時のように、円資産を外貨資産に移す。

当時、円は信用できないと、ゴールドをたくさん買ったお金持ちの投資家もいたという。

田中貴金属謹製、ご存知「金の千両箱」である。

サイクルでは、円安の周期に入っており、これから3年間は、外債やら、ゴールドにお金持ちの資産が移行する。

今は、そういった流れにある。

ドル円は、一段上げが終わったところ。

二段上げのころには円不安が話題となろう。

円安ロケットの、第二ロケットに火がついたあと、東京金は6000円を付けていよう。

金がそんな値段になる前に、田中さんはまた千両箱を大々的に売り出すかも知れない。

十㌔であれば、五千万円くらいになろうか。