2013.06.05

6月3日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1

何やら根本的なものが変化してしまった。おそらくそれは、つい最近5月20日月曜(日本時間21日)に起きた天王星・冥王星スクエアと共に始まったのだ。この日がいかに米国史上最も破滅的な竜巻被害の一つと同期したかについて述べた。またこの天王星・冥王星スクエアの正確な形成が、FRBの量的緩和策に関する将来的見通しの予測を超えた素早い転換と合致したことについても論じた。現在私達は、投資界サイドに全く新しい心理的雰囲気が生まれたのを見てとることが出来る。彼らにとって、FRBの政策転換は今やすぐそこに差し迫って感じられるのだ。FRBはもはや金利政策において、これまでのように緩和的ではないだろうというのがその見方だ。金利は上がろうとしている。こういった新しい認識からすれば、株価、そして最近息を吹き返した住宅ブームは直ちに後退するだろう。

この新しいパラダイムには、たった一つ問題がある。FRBは彼らの政策を転換するとは一言も言っていない。他の誰も彼もが、FRBはそれほど緩和的ではなくなると言っている。他の皆が、FRBは長期金利を下げ続けるための不動産担保証券と長期債の買い入れプログラムを止めるだろうと言っている。FRB以外の誰もが、今や — 今度こそ — それが現実だと言っている。