台風が、ひねもすのたりのたりかな。おかげで、関東は梅雨寒で、関西や中部はたまらない暑さだ。
みな月や峰に雲おくあらし山 芭蕉。
水無月とは、梅雨明け後の激しい日差しに水が枯れる月という意味。
ただ今は気候も相場も未だ入梅中。ドルが弱く、円高調整も続いている。
国際商品も入梅中でジメジメ。ドル安で上げても良いのだが、原油だけが若干高い。国内商品は、円高でガタガタ。
夏場に向けて活気付こうとする時期だが、買い方を、失望させる六月崩し。
昔の小豆相場ではよくこういった。
その小豆相場の話だが、六月十二日の東京小豆先限十一月物。出来高は68枚。取組高は1618枚であった。
いったい、誰がやっているというのか。
これでは、大きな玉を入れるだけで値が飛んでしまう。手仕舞いをするときにも、自分の玉で自分の首を絞める。
十年くらい前にやったパラジウムを思い出した。あのときも、手仕舞いするのに往生した記憶がある。
取引所に場が立っていても、流動性がなければ、市場に誰も寄り付かぬお飾り銘柄になる。
そんなお飾り銘柄に、現在、日本国債がなりかけているのだそうだ。
金融機関は、流動性がなく、ハイリスクな市場には寄りつこうとはせぬ。至極当然のこと。
しかし、お上から「国債を買え」としきりに言われれば、仕方なく買わざるを得ないとか。
さて、国内商品は円高ガタガタでジリ安基調を辿っている。ゴム相場も、ピリッとしない。
十二日の陰線は、レンジ下抜け。ここは買いを投げて次を待つ。