梅雨の終わりの雷鳴(日刊版06月21日付)

ジメジメと、陰鬱な空模様が続く。梅雨の末期を、送り梅雨と言うが、相場も送り梅雨にガタガタか。

鐘撞いて僧が傘さす送り梅雨   澄雄。

例年、梅雨が明けるのは七月の中頃である。

とはいえ、こうも鬱陶しいと、つい、梅雨明けを夢想してしまう。

送り梅雨に、雷鳴と豪雨はつきもので。一足早く、相場は送り梅雨に入ったのかもしれぬ。

NY金が崩れ形に入っている。四月安値に接近し、元の木阿弥。

株も、為替も、日銀黒田さんの異次元緩和を発表した時の水準に。

元の木阿弥から気をとり直して、賽の河原の石を積む。

ドル円が、下値に届いて反発した。ドルが強いので金が売られるのは仕方がない。

円安でも、NY金下落の力が強ければ、東京金も四月安値に足が届く。

東京金の週足を見ると、11年末、12年六月、七月、13年四月、それぞれの安値がスーと1本の線で結ばれる。

五度の挑戦も下値を強力にサポート。この線を下に抜けると地獄百景、NY市場が1500㌦割れで見せた、阿鼻叫喚型の釣瓶落としとなる。

これには、NYの急落も入ることになろうが、相場は四月、五月、そして現在と1300㌦前半の安値を三度叩きにきている。三度目の正直。

下抜けば1200㌦台で、明快な買い場になろうか。持ちこたえれば一旦戻るも、また売られる展開。中途半端に戻すより、ここは下抜けた方があく抜けする。

国内商品は円安で何処まで戻るか様子見。

どうやら、戻る気がなさそうだ。全商品、六月崩しで、七月の買い場が判りやすくなろう。