2013.06.26

6月24日付 メリマンコラム 《短期見通し》 その1

現在、いくつかのジオコスミックファクターが有効となっている、更に、直近、ファクターはもっと増える。株式、国債、そして貴金属は、先週太陽と木星が2惑星とも双子座の最終度数に入った時点で急落した。去年から何度かこのコラムでも言ってきたことだが、木星が双子座の14~24度を運行する時期は、株式市場が天井をつける可能性がある。これに当てはまったのが5月22日の例で、この日は世界の多くの株式市場が史上最高値をつけた。当時木星は双子座の22度にあり、これはちょうどダウが史上初めて1,000に乗せた(そして、その直後にその年の末に向け25%下落した)1966年、更に1929年の(世界恐慌の発端とされる)株式市場の大暴落直前に木星が在泊した度数でもある。
ヘリオセントリック(ジオセントリックにあらず)の水星は現在射手座を入居中で、この入居は6月22日~7月3日まで続く(ヘリオ射手座ファクター)。歴史的に見て、これは貴金属と株式の両市場における、急激な価格変動との相互関連性を持っているが、常に同じ方向に動くわけではない。通常、金と銀には印象的な反騰がみられる。しかしながら、反騰しない場合は印象的な下落となる(約80%の確率で反騰し、15%の確率で下落する)。

また今週、木星は双子座から蟹座に移行する【註:日本時間26日午前10時40分頃】。この星座サイン間の移行は「イングレス(ingress)」として知られている。特に今回のイングレスは、最初の内は素晴らしいかもしれない。何故なら、この木星は7月中旬に土星と海王星に対してグランドトラインを形成するからだ。