6月24日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その1
『 もし(移民改革法案が)通れば、必要となるのは…*ソーシャルセキュリティ・カードに基づいて国が発行するIDカードと、生体認証情報を含む国家管理のデータベースであり、この認証情報は指紋、網膜スキャン、または手の甲の静脈スキャン認証を含む可能性がある。これらは政府による追尾目的で安易に使われかねない。というのも、そのカードは出身地に関わりなく全米の労働者が所持を義務付けられる可能性があり、もしそうなれば、そのIDカードを取得せずに米国で職を得ることは、誰にとっても不法行為となるからだ…』 — www.cmapaignforliberty.org
*ソーシャルセキュリティ・カード:米国社会保障庁が発行するカードで各人に社会保障番号が付与されており、全米国民が保持しているもの。身分証明となる。ちなみにホワイトハウスは先日ウェブサイトの全登録者宛にメールを送り、この法案が通ればこれまで不法滞在だった移民が新たに納める税金その他によって、今後20年間で1兆ドルの歳入増加が見込め、それによって中間所得層の負担が軽減されるとPRしていた。
『 これは大いなる皮肉であり、将来、歴史は自らを振り返って驚嘆するだろう。中央集権の拡大、権力、特権、そして連邦政府の支配強化に最も専心してきた当の大統領は、また同時に配慮を欠き、傲慢で、政治的に超えてはならぬ一線への良識を一片も持ち合わせぬ大統領でもある。そしてその彼が、我々の時代において政府に対する信頼を最も大きく損なったのだ。』
— ペギー・ヌーナン 「Privacy Isn’t All We Are Losing」2013年6月15日~16日 ウォールストリート・ジャーナル紙より
さて、これが米国における天王星・冥王星ワクシングスクエアの顕れ方だ。そしてバラク・オバマ大統領の出生図の惑星に対して、運行中の海王星と土星がハードアスペクトを結んでいるという事実の顕現だ。それは続々と起きるスキャンダル(証拠が無かろうが事実だろうが)であり、以前このコラムでも述べたように、2013年2月以前の非常に調和的な運行の後に続くものだ。
天王星は解放、独立、そして自由への衝動を象徴する。それは牡羊座に在泊する時に最も強化される。こうした表現が抑圧されたと感じる時、多くの大衆、主張する大衆が、敵対的かつ好戦的になっていく。冥王星は「隠匿された秘密の暴露」だ。山羊座にこれが在る時、暴露される秘密は公衆の目から隠されていた政府の活動であり、特に国の安全保障の名目で為されてきた行為だ。