13.07.10

7月08日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その3

それはさておき、トリックスターであらせられる水星逆行様が、またまたやらかしてくれた。水星逆行が始まってまだ2日しかたっていない6月28日、今にも急落しようかという株式市場を横目に、金と銀は新しい強気相場への態勢が整ったように見えた。多くの市場解説者は貴金属に対して強気の見方をとり始めていた。それが今や完全にひっくり返ってしまった。貴金属は弱気に見え、株式は強気に見え、市場専門家は再び見通しを覆した(私自身もまた自分が専門家の立場上、少しばかり目眩を感じたものだ)。けれども金と銀は、ちょうど6月28日付けの購読者向けMMAスペシャル・リポートで示した予測どおりの動きをしている。筋書きはまさに期待通りに展開し、それはいまだに有効だ。

先週を締め括るにあたり、金は1220ドル以下、銀は19ドル以下、そしてダウ工業平均は15,000以上に戻して引けた。これらの市場はたった1週間前の状況からいま一度トンボ返りを打ったわけだが、これはトリックスターたる水星好みのやり口だ。彼はまるでアニメに出てくる「ロードランナー」のようだ。最初にこの道を通ったかと思えば、その後突然反対側に飛び移る。彼は天王星によく似ており、きちんと秩序だった物事を好む人々に慰めを与えるようなことは殆ど無いだろう。その天王星は7月17日(日本時間18日午前2時ごろ)に逆行を開始する。もう少ししたら、もっと面白くなるのではないか―つまりそれは、あなたが絶叫マシーン好きであればの話なのだが。何だかんだで夏真っ盛り。アミューズメントパークは何処も盛況である。差し詰め、昨今のドル指数人気と同じようなものだろうか。