2013.07.19

7月15日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その2

次は、木星・天王星・冥王星T字スクエアが象徴する物事に関連するニュースを挙げよう。

『 “米国経済には予見し得る将来において高度の緩和的な金融政策が必要だと結論せざるを得ない” 彼(バーナンキ)は水曜にこう言った… 高い失業率、低いインフレ率、そして非常に “緊縮的な” 財政政策を引き合いに出しての言葉だった。』
— ウォールストリート・ジャーナル紙 2013年7月11日付記事 ” FRB、低金利政策についての議論を確認 ” より

もう一度、バーナンキは穏やかに、しかし明確に、米国政府の財政政策が経済にとっては厄介な重荷であることを皆に知らしめた。彼は壮大な強気市場を維持するための道具に事欠きつつある。まだピンと来ない向きのために言えば、昨今の世界の株式市場における強気相場は、米国政府の経済・財政政策とは無関係なのだ。だがそれは、米国政府の政策という財政的重荷を中和するための、ベン・バーナンキとFRBによる緩和的金融政策とは切っても切れない関係にある。

不幸なことに、金融界及び政府の誰もが(少なくともそう見える)、問題の解決を拒むようになるほどFRBの緩和的金融政策の中毒になってしまっている。彼らはスリリングなお楽しみから身を退いたり、問題の根源に取り組むなどという考えには耐えられないのだ。このドラッグ供給が止まるという脅威にさらされる時、世界の市場は大動乱へと投げ込まれる。

木星と天王星、または冥王星間のハードアスペクトは典型的な破産のシグナルだ。今回の場合、世界はこれらの内1つだけではなく2つを同時に経験する。それはリーダー達がもたらすよりはるかに多くを浪費する誘惑にかられる時だ。もちろん、彼らは税金を通して今までよりずっと多くの歳入を得つつある。だが問題は、彼らがいまだに入って来るより多くを使い、したがってその結果がより多大な負債となることだ。

ファイナンシャル・アストロロジーの観点から見て、何故これが米国にとってそんなにも危険なのだろう? 何故なら、米国はその始原図上の太陽(大統領)と土星(政府)をそれぞれ蟹座と天秤座の13~14度に持っている。この位置はそのまま、来年にかけて木星・天王星・冥王星のT字スクエアがハードアスペクトとして訪れる度数だからだ。

米国にとって、今、多くの譲れない一線が ― 最後の一線までが ― 示されている。そして、行動を起こすにあたっての多くのデッドラインがあまたの領域で足早に接近しようとしている。何か大きな事(これが木星だ)が今にも起きようとしており、それは将来のこの国の在り方に影響を及ぼし、それゆえにその運命を左右するだろう。