7月22日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
アジア、環太平洋地域での相場状況は、同じく欧州でも。先週(欧州)全ての株価指数スマートに反騰したが、DAX(独)、SMI(スイス)、FTSE(英)そのどれもが5月22日の、AEX(蘭)の場合は5月28日の高値を超え切る事が出来なかった。MICEX指数(露)もまた先週反騰したが年初来高値を更新するには至らなかった。
ただ南米市場は他の市場と趣が異なっていた。ブラジル及びアルゼンチンの両市場では先週まで数週間下げ続けていた相場から反騰局面形成に格闘。そして米国株式市場のみが史上最高値更新となる。そう、世界の基軸通貨、米ドルを制御する中央銀行の長ベン・バーナンキがいるのは唯一米国だけなのだ。ベンがいれば安心だ。彼の先週の発言で米国株式はポンと上昇した。まさに彼の思惑通り、いつもの事である。
他の市場も好調に推移した。NY原油は先週109.32まで上昇し年初来高値を更新。2012年3月1日の高値110.55を試しにかかっている。この動きは(星回りから見ると)適切と言えよう。何故なら先週、木星と海王星はトラインを形成したからだ。
木星と海王星は原油を支配する。一つ考えられるのは“通常”のマーケットでは間もなく天井をつけるのではないかと考えられるのではないか。金と銀はほぼ上昇基調。ただし狭い範囲(金だと1269~1299)である。国債と通貨もまた、先週はスマートに上昇。軒並み全ての相場において、木星と海王星を含むグランドトラインの影響下で上昇するのではないかと目されていた。しかし、ロマンティックで一時的なこれらの位相の時間が終了した現在、いったい何が待ち受けているのであろうか?