2013.07.27

7月22日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その3

しかし、ここで問題が生じる:水星と天王星が静止状態になり、それ故に脚光を浴びただけでなく、これとは別に両惑星は現在、極めてスクエア(90度)に近い位相を形成している。これは容易ではない。両惑星は挑戦しているのだ。両惑星は我々に正反対の問題、価値観、信念の対立を投げかける。かくして、われわれは躁鬱患者となるのだ。これらの異なる原動力が(ともに)収まるようにしよう動く。そうならないとなると、我々は夢中になり、狂気の行動に走る。そして、狂気の行動に走る時、我々はコントロールを失う。この場合、コントロールを失う人はおそらく、自身の出生図にも同じサインの同じ度数に惑星を有し、それがハードアスペクトであるスクエアになっている。そして、それはきっとカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の12~14度に位置しているのではないか。米国始原図は、上記のサインの、同じく上記の度数の位置に、太陽と土星をいただいている。太陽は大統領、土星は法と秩序(正義)の人々である。大統領と正義の人達は恐らく現在、発狂しているのではないか。過度に社会を統制しようと試みた挙句、人種(差別)問題や米内国歳入庁(IRS:課税を巡るスキャンダルで前週長官代行が辞任)や米国家安全保障局(NSA:一般市民を含む通話記録収集が明るみになりスキャンダルに)の適切な役割、即ち自由、平等、そして国家安全保障の格差の問題に関連して、あまりに過度に統制しようと深く入り込み過ぎて、破滅の危機に瀕している。

まさにここで問いたい。公正とは何だろう?人種的偏見とは何だろう?何処までが正当防衛といえるのだろう?トレイボン・マーティンの人生(フロリダで丸腰のまま射殺された16歳の黒人高校生)と、ジョージ•ジンマーマン(フロリダの自警団員で、警告もせず黒人高校生を射殺するも正当防衛を主張し、無罪になって全米を震撼させる)の人生、あるいはクリストファー・スティーブン(米国の外交官、シリア反米勢力に殺害される)の人生には、どんな意味があるのだろう?

仲間が残酷に殴られ殺されかけている時に、何時“己の身は己で守れ(stand our ground)”と動き出し、何時“彼らの身を守れ(stand their ground)”とばかりに我が軍を派遣要請するのだろう?【註:これらはStand Your Ground法という法律にかかっている。これは上記の射殺事件で犯人が無罪なった根拠となった法律で「身の危険を感じたら銃撃できる」と定めた州法】これらのあたら無意味な生命の損失(冥王星)の責任はいったい何処にあるのだろう? “誰か落とし前をつけねえとな”と、山羊座の冥王星が囁く。そう“復讐のとき”である。

残念ながら、あまりに頻繁に、罪もない人たちが死んでいる。