7月22日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その4
これこそが2012年6月~2015年3月まで続く天王星・冥王星スクエアの心臓部である。目下、我々はその中心部に来ている。それは他の天体位相の中心部と比べてより死地に赴いている印象が強い。そう、これぞファイナンシャル及びマンデーンアストロロジャーにとって“狂気”の定義といえよう。何故なら、この位相出現にもかかわらず、米国株式市場は、史上新高値を更新し続けているからだ。
2013年7月17~19日の木星・土星・海王星のグランドトラインについては昨年末に出版した『フォーキャスト2013』の中で既に触れている。この稀有な位相が出現するのは1967年以来の出来事になる。
この本の中では1967年のサマー・オブ・ラブ(この当時巻き起こったカウンターカルチャー現象)について触れたが、この前のウォールストリートジャーナルの見出しには、史上最高値更新に沸く様子を形容してか「ウォール街のサマー・オブ・ラブ」という文字が。しかし、1967年は同時に、不公平にして不当な政府の行動が明るみになり、これに抗議して人種暴動や大掛かりな抗議行動が勃発した年でもあった。それは、鬱積した不満が解き放たれた時間であったといえる。
かくしてサマー・オブ・ラブ何度も何度も繰り返される。そして、それはサマー・オブ・アウトレイジ(激しい怒り)・アンド・ソシアルディスカウント(社会への不満)でもある。
それは木星・土星・海王星のグランドトラインであり、同時に木星・天王星・冥王星のT字スクエアでもある。
2008年には、“希望と変革(Hope and Change)”のために米国民は投票所に向かった。
当節は“希望と安全(Hope and Security*)”に憧れている。この頃は(世の中が)安全で安心に感じる者など誰もいない。
これぞ狂気である。
やりすぎ(overdrive)の天王星が、逆転(reverse)の冥王星とスクエアを形成する時間帯である。
さて、ギアが削れているのを、あなたは感じとる事はできているだろうか?
* Securityには「株券」という意味もある。