8月5日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
先週の株式市場の動向はといえば、米国とオランダで史上最高値が更新された。その他世界の指数でも、幾つかは前向きな上昇を示した。だが、3回目の天王星・冥王星ワクシングスクエアが起き、一方で木星が双子座の22度に在泊してニューヨーク証券取引所設立図の木星・海王星コンジャンクションと冥王星とのトラインにグランドトラインを形成した5月20日~23日の高値を抜いたケースは殆ど無かった(NYSE:1792年5月17日設立)。当時、私達は株式市場が新高値をつけると予想しており、これはその通りに示現した。また、これらの高値を上回ってくるとは予測しなかったのだが、米国ではそれが現実となった。
実際、世界の一部の株式市場には下落がみられた。インド、スイス、そして南米がそれにあてはまる。ヨーロッパには興味深い動きがあった。AEX(蘭)が2011年2月以来の最高値水準を達成する一方で、SMI(スイス)は、祝日で取引日が短縮された先週、3週間ぶりの安値水準まで下落している。
金と銀は、表面上の値幅はたいしたことが無かったものの、値動き自体はワイルドだった。金は7月31日(水曜日)に1,340を試しつつあった。それが金曜(8月2日)早朝には1283まで下がっていた。だがその後、期待外れの7月雇用統計の結果が出ると再び離陸、1320を試した。このパターンは銀も似たようなもので、金曜早朝には1918まで売られていたが、その後雇用統計の後に2026まで戻した。原油はさらに激しく、7月30日火曜に1バレルあたり103以下に下落していたのだが、その後木曜には108を超えるまで騰がっていた。
ただ、商品市場においてもっと注目に値するのは、やはり引き続き穀物だった。トウモロコシ新穀12月限は2010年11月以来の安値水準である4.64ドル/ブッシェルまで下落した。7月限期近はたったの3週間前には8ドルまでつけていた。このところの調和的な天体配置が豊作に導く理想的な生育環境を創り出したのだ。7月にこれが起きる事は、拙著『フォーキャスト2013』で予測されていた。
そうだ。天王星が最前線に戻るにつれて、激しい日々が帰ってくる。強力なカーディナルT字スクエアの中で、天王星は木星・冥王星オポジションのミッドポイントとして表舞台に躍り出るのだ。そして8月7日~21日にはその最盛期を迎えることになる。