2013.08.19

8月19日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1

木星の運行による冥王星と天王星へのT字スクエアが進行中ということで、世界の株式市場は木星が通常働く時のような幸福感には包まれていない。運行中の木星が楽観を呼ばない時、状況はヒステリーやパニックに近くなり、これは金融市場を激しい下落に、そして貴金属を反騰に導く可能性がある。これが先週の大部分にわたって起きた事で、世界の多くの株式指数が8月7日につけた2番天井からかなり激しい下落をみた。その時ダウ工業平均は15,550以上をつけており、これは8月2日の史上最高値に近かった。ところが先週のダウ平均は15,100以下だ。一方、8月7日(木星・冥王星がオポジションを形成した日)の金は1271以下だった。それが8月16日金曜(たった1週間後)には1380を試していた。背景で何かが進行しており、これは通常木星が示す浮揚力や増幅傾向とは異なる様相を示すものだ。もっとも貴金属のトレーダーにとってはまた別の話だが。

世界の一部の株式市場はダウ平均と同じコースを辿った。ヨーロッパでは、オランダのAEXが8月15日、380.15で数年ぶりの新高値まで騰がった。しかしながら、私達が追っているヨーロッパの指数で、他に同様の動きを見せるものは無かった。そして全ての市場が週の終わりには下落し始め、異市場間弱気ダイバージェンスを示す事になった。ヨーロッパの全指数は5月20日~22日に数年ぶりの高値を(そして史上最高値さえも)つけており、これは都合7回ある天王星・冥王星スクエアの3回目の形成下で起きている。