2013.09.17

9月16日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1

世界の株式市場は先週、危機迫るシリアへの軍事介入から米国が後退したことを受けて殆ど騰がっていた。これは他ならぬロシアのプーチン大統領によって打ち出された和平提案の結果として起きたことだった。

先週始めの3日間、ダウ工業平均は連続して3ケタの上昇を示した。これは新たなプライマリー・サイクル(PC)において典型的に起きる市場の動きであり、また先週のコラムで述べた、ジオコズミックな観点からの以下の解説とも合致している。

“更に今度の土曜(9月14日)は火星が天王星とトライン(120度)を形成、金星も海王星とトラインを形成する(金星・海王星トラインは日本時間で15日)。アストロロジーの研究において、トラインは一般的に好ましいと考えられている。従って、おそらく株式(金星)はこの時期、すなわち14日±3営業日の間は反騰が続くかもしれない”。

金と銀の運命はそう幸運ではなかった。ロシアによる和平提案が打ち出され—その後米国により条件付きで受諾された後、どちらも急激に下落した。先週末には金は1,300㌦を試していた。ほんの2週間前には1,434まで到達していたというのに。

また、銀はといえば、先週終盤には2150以下に落ちていた。これも8月28日には2500以上だった。だが金曜(13日)遅くには、両市場ともに印象的な反転がみられた。

原油もまた、シリアが保持する化学兵器の全てを国連安保理の代表に委ねることに同意し、それによって中東紛争が確実かつ即座に回避されるという希望のもとに下落した(だが金と銀ほどの急落ではなかった)。