【お知らせ】
10月12日~14日に開催されるワークショップ『金融市場の短期トレードにおける反転場面と太陽・月の相関関係』の準備のため、今週と来週のコラムは通常より短縮バージョンでお送りします。また10月11日のコラムはワークショップ当日のため休載とさせていただきます。
9月30日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1
先週、再び訪れた合意に達するための絶好のチャンスは過ぎ去ってしまった。
米国の債務上限と差し迫った政府機関の閉鎖に関する協定は実現しなかった。
実際、ホワイトハウスは相変わらず債務上限の引き上げに関して連邦議会とは一切交渉しないという呪文を唱え続け、一方共和党が幅をきかせる下院はといえば、オバマケア(医療保険制度改革)の国営体制は維持し続けるものの、そのための資金は凍結するという法案を可決し、しかもそれに関する議論は何一つ起こらずじまいだったのだ。下院共和党は不人気が目立ってきたオバマケアを廃止したがっているが、成功はしないだろう。
こうして、双方がつまらない小競り合いを続けている内に、9月26日の好ましい金星・木星トラインは水の泡となり、米国の予算危機は今一度、刻々と増大していく。
その一方で、先週ドイツは圧倒的な得票数でアンジェラ・メルケルを再び首相に選んだ。
9月24日付けのウォールストリート・ジャーナルはこう伝える“彼女がユーロ危機に対してドイツの富を護ることに成功したことが…… ドイツ首相への敬愛とは行かないまでも、信頼を勝ち取り…… 他のヨーロッパ各国政府首脳が自国の財政の行方やその他の問題に関して国内の強烈な批判にさらされている一方で、メルケル氏は国民の強い信任を得て実質上ひとり勝ちとなっている”。