2013.10.02

9月30日付 メリマンコラム 《短期見通し》 

今週は多くの金融市場にとって重要な週となろう。何故なら、9月の米雇用統計と失業率が10月4日(金曜日)に発表からである。もっとも、今週にも一部の政府機関が閉鎖されてその発表が延期されない限りはだが。もし雇用統計が発表されるなら、投資家はこれを非常に注意深く吟味するだろう。何故ならそれは、FRBが量的緩和策の縮小に踏み切るのか、それともインフレ率が2%に戻り雇用率が高まるという希望の下に超緩和的であり続けるのかという疑問への手掛かりとなるからだ。

これらの指標は10月4日夕方(日本時間5日午前9時半ごろ)に発生する新月の直前に発表が予定されている。この新月は多くの理由から、非常に重要だ。まず、この位相が天秤座で起きるという事。我々の研究によれば、太陽が天秤座に入居時に起きる月との位相の内で、歴史的にみて米株市場の急激な反転と最も高い相関関係を持つのが天秤座の新月なのだ。さらに、この新月は(牡羊座と山羊座に位置する)天王星・冥王星スクエアとT字スクエアを形成。つまり、太陽は10月1日(日本時間2日の午前10時半ごろ)に冥王星とウェイニングスクエアを形成し、10月3日には天王星とオポジションを形成する。天王星・冥王星スクエアが、太陽のような別の惑星の運行によって既存の火に油を注がれる時、政府機関閉鎖の危機はがぜん現実味を増してくる。

しかしながら、この時、運行中の火星もまたすこぶる重要だ。何故なら、これはボタンウッドチャートとして知られるニューヨーク証券取引所設立図(1792年5月17日)における水星・冥王星スクエアを刺激して引き金となるからだ【註:運行中の火星と設立図の水星・冥王星スクエアがT字スクエアを形成】。

通常のケースなら、株価の急落はこの近辺で終了する。もしかしたら、これは雇用統計が好調なことを意味するのかもしれない。もしかしたら、連邦議会とホワイトハウスが債務上限の引き延ばしについての折り合いをつけるのかもしれない。だが、天王星と冥王星にハードアスペクトを形成する天秤座の新月の下で、私はそんな有終の美にはあまり期待出来ないと思う。