【ご注意】
10月12~14日までの3日間、MMTA(MMAマーケットタイミングアカデミー)開催のため、来週のコラムは休載とします。
*今週は週を通して全編「回顧と展望」です。
10月07日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1
先週の新月(日本時間5日:太陽・月0度)は天王星・冥王星スクエアとT字スクエアを形成、予想通りの荒っぽい展開となった。米国政府機関が閉鎖される一方で、連邦議会の各派とホワイトハウスは合意に達することが出来ないばかりか、腰を据えて行き詰まった予算の打開策を議論することさえも出来なかった。
債務上限引き上げのタイムリミットという台風の目を10月17日(月食の前日)に控え、政府各派間のリーダーシップと協調精神の欠如は切迫した様相を呈し始めている。特に共和党はその筆頭だ。こうした物語の進行を受けて、ダウ工業平均は先週後半には15,000を割る展開となった。ダウ平均が史上最高値15,709をつけていたのはたった2週間前のことだ。
ただ、先週のダウと同じくらいワイルドな市場はまだあった トレーダー達は金と銀の取引で起きた事に青ざめた。
10月1日(火曜日)、東部時間午前2時ごろ、COMEX(ニューヨーク商品取引所)に8,000枚のカラ売り注文を(時間外取引で)出したトレーダーがいた事が報告されている。これは現物換算で80万トロイオンス、丸代金にして約10億㌦の注文である。この取引時間帯にこれだけの注文を合わせるだけの注文も無く、金は24時間の内に1276.90と急激に下落、8月7日以来の最安値水準に達した。
そうだ。これが、太陽が天王星・冥王星スクエアをトランスレートする時に起こり得るタイプの出来事なのだ。だがそれはある疑問をも投げかける。誰が、何故、そんなことをするのだろう? いったい誰が10億ドルに相当する金を売るほど持っているというのか? その理由については火を見るより明らかで、目的は価格を急落させることだ。そうでないなら、何故そんな商いが薄い時にカラ売りを出すのだろうか?もし高値で売り捌きたいなら、彼/彼女/某機関は、高値が維持出来るだけの流動性がある時に注文を出すだろう。