2013.10.08

10月07日付 メリマンコラム 《回顧と展望》その2

政府は、市場価格を操作していると睨んだ銀行や他の金融機関をアグレッシブなまでに追求していながら(2007年~2008年に政府の圧力を受けてベア・スターンズを買収したJ.P.モルガンを、それ以前にベア・スターンズが犯した悪行によって罰したいと司法省が望んでいることを考えてみればいい)、何故金市場でのこんな行為注目しないのだろうか?そこには理由があり、それは金価格を低く抑えておきたいという(誰かの)欲望と関係している。

投資家にとって金の状況は特に不安定だ。何故なら、ドルを安値に抑えたいという圧力も同じだけ存在するからだ。誰もが知っていると思うが、下落するドルは金にとっては強気だ — 但し、今は事情が違うし先週もそうではなかったが。金が約2カ月ぶりに最安値水準まで下がるにつれて、ユーロ通貨は今年2月以来の最高値水準まで反騰した。こうした出来事はおそらく市場操作以外の何物でもなく、天王星・冥王星スクエアの一言に尽きる。その下では舞台裏で取引が行われ、大衆からはそれを見ることが出来ない。これはクリーンな市場環境を望む投資家、そして衆目の下に責任を負うこともない不可視の巨大な存在が夜陰(山羊座の冥王星)に乗じて市場を動かしたりしないようにと願う投資家にとっては気が滅入るような話だろう。

もうちょっとこの件について論じてみよう。来る11月1日、(2012~15年にかけて)都合7回発生する天王星・冥王星ワクシングスクエアの4回目が形成されようとしている。この天体位相は、我々の生涯でも最も強烈なこのジオコスミックサインの中間点にあたる。誰もがそれを感じ取っている。どんどん締め付けられていく万力にでも挟まれているような感じだ。今そこから抜け出す道は無い。そして、もし国家の指導者達が互いの相違点を解決するための意見のやり取りを拒否するなら、将来も解放への道は無いだろう。だがそれだけではない。