10月21日付 メリマンコラム 《回顧と展望》その3
皆さんは2010年7月終盤から8月初頭にかけて発生したこのスクエアの第一回目の時を覚えておられるだろうか。当時、木星と天王星は牡羊座に入居し、天秤座に入居したばかりの火星と土星との間でオポジション(180度)を形成した。そして共に山羊座の初期度数に在った冥王星とスクエアを形成したのだ。
それはFRBが量的緩和に踏み切った時だった。そしてこの処方箋は世界規模で銀行界と投資界に中毒症状を起こさせるドラッグであった。それが止まった時、私達は禁断症状(cold turkey)に陥る。素敵な話とは言えない。天王星・冥王星スクエアの下、冥王星は負債を支配し、冥王星が支配している蠍座(負債に関しての“審判の時”を司る)を土星が運行している。そのどちらもが2012年〜2015年に力を奮うのだ。蹴り出された缶は、刻一刻と最後の崖っぷちに近付いている。
世界の株式市場と投資家達は、今週は月食が終わって災厄が避けられた事で — 一時的にだが — ハッピーだ。金と銀もまた、10月15日につけた2カ月ぶりの安値の後回復し、先週を終えた。米ドルは2月以来の最安値まで下落したが、ここで疑問を感じざるを得ない。他の国々が米ドル以外の通貨、いや貴金属による支払いさえ出来るよう要求し始めるのはいつだろう? 私はそれがここ10年間のどこか、おそらくは2020年に木星、土星、そして冥王星が共に全て(ほとんど)山羊座に集合する時ではないかと考えている。また、ことによると米国でついに第三の政党が産声を上げ、そしておそらく第四の党がまもなくそれに続くのではないかと思う。こうした事は全て、2012年〜2015年に立ち現れる死と再生のドラマの内なのだ。