10月28日付 メリマンコラム 《長期見通し》その2
そういえば… オバマ大統領自身の出生図は、彼の双子座の月にスクエアを形成するトランシットの海王星に悩まされ続けているし(彼が “気まぐれ” と思われても不思議はない)、しかもそれは彼の冥王星とはオポジションだ(新税に関する法案をもうこれ以上可決出来なくなろうが何だろうが、それでも彼が増税に取り憑かれているとしてもおかしくはない)。このコラムで以前書いたように、このアスペクトは彼の2013年2月来の “好調期” を終わらせた。そしてその後は、2015年にこのアスペクトが彼から去るまでの間、スキャンダルやプランの失敗が次々に起きそうだ。周囲に彼に対する信頼が存在しない限り、これは何か意味ある物事の達成を促すようなシグナルではない。
海王星の行き着くところは信頼だが、冥王星が関われば、信頼を裏切るようなこと(それもしばしば陰に隠れて)をしたいという自滅的な衝動か、または他者の裏切りの犠牲者として自己を投影したいという願望にもなり得る。ネイタルの月にハードな海王星トランシットがある時に他者の信頼を裏切ったら、正直に白状して許しを請うほうが良いだろう。それを避けたり逃げたり、否定したり他者のせいにするなどは、事態を悪化させるだけだ。そして最後には、運良く運んでも困惑は避けられないし、悪くすれば屈辱とスキャンダルに見舞われる。もっと酷い状態も考えられるが、ここまでにしておこう。
海王星を通して与えられる救いはただ一つ、信頼の回復のみだ。もしそれが確実に出来るなら、たとえどんな物でも全てを手に入れることが出来るだろう。