2013.11.10

11月04日付 メリマンコラム 《長期見通し》その2

先週の当欄でも述べたように、これを逃れる手立てはある。それは正直に白状し、ちゃんと説明した上で、許しを請う事である。海王星の影響下ではそんなに難しい事ではない。海王星は権力(power)や権威(authority)と関連性がない。この惑星は、信頼(trust)と思いやり(compassion)、許し(forgiveness)と他者へのケアと関連する。その点で、米フォーブス誌が毎年発表している「世界で最も影響力のある人物」の2013年盤で、昨年1位であったオバマ大統領が2位に転落した事は興味深い。今回、オバマ大統領に代わって一位に躍り出たのは、ロシアのプーチン大統領である。

しかし、責任と説明責任の話に戻ると・・・まさに丁度(オバマ大統領自身が)責任は私にあると言ったり、(シベリウス厚生長官が医療保険制度の申し込みWEBサイト不具合に関して)説明行ったりしているが、これらは口先の行動以外の何者でもない。人々の行動、あるいは責任の欠如に伴う影響が生じて然るべきである。誰かが責任を負い、努力が無に帰したとき、それに伴って何かが起こって然るべきである。何かに失敗した場合、その人物はその後の選挙結果に何らかの影響があって然るべきである。努力の失敗―とりわけこれまで努力してきた事全ての失敗―もまた、何らかの影響があって然るべきである。現時点で(オバマ大統領にとって)唯一影響を及ぼしているのが支持率である。先日、オバマ大統領は就任以来史上最低の支持率を記録。不支持率も50%を超えた。これは今年2月と全く逆転してしまっている。この時の世論調査では、50%超の国民がオバマ大統領のリーダーシップを支持していたのだ。これは海王星がヒットした時のひとつの定めのようなものであり、自身の言動とその整合性が欠けている事が明らかになるのだ。とりわけ、世界のその他の地域が(2012~2015年まで続く)天王星・冥王星ワクシングスクエアの中心期間に進んでいる時は特にこの事が言える。

これは大きい。ちょっとやそっとで消えてしまうような頭痛の種ではない。この事で、大統領、ならびに大統領自身が体現している進歩的な運動全体さえもいろいろと危険に晒される事となる。3週間前、当コラムでは共和党の自爆行為は失敗し、最後の最後では党が刷新されるか分裂するだろうと述べた。今日、同じ事が民主党内にも垣間見える。ACAが失敗した場合、民主党内でリベラル(革新派)とプログレッシブ(進歩派)との間で分裂が起こるのではないか。だとすれば、これは今から2015年初頭までに形成される冥王星・天王星スクエアと米国始原図の太陽・土星スクエアとのグランドスクエアの時間帯で起こるかもしれない。太陽・土星ペアが父なる役割である「政府」であった場合(即ち「あなたの医療保険は偽者である。その保険をあなた自身が気に入っているか否かはともかく、もっとよいプランに変更できるよう我々は誘導しているのだ」と言っているようなものか)、この時天王星・冥王星ペアは反抗的なティーンエイジャーのように反応する「民衆」のようなもので、彼らにとって価値あるものと信じている権利を有する大人のような扱いをして欲しいと求めてくる。それとも他に何か方法があろうか?

これがカーディナルクライマックス(2008~2015年)の時代である。この天体位相は、我々の一生のうちで最も強烈な天体サインである2012~2015年の天王星・冥王星ワクシングスクエアを引っさげて華々しく終焉に向かっている。そして、我々はこのスクエアの(日柄的な)中心である2013年11月に現在入っている。そう、それは歴史的、社会的、政治的、そして経済的な変革期の中に我々が置かれているという事を意味する。もし、あなたが精神世界を志向する人物であれば、この時熟考したくなるのではないか。即ち、何故今なのか?何故我々なのか?と。何故、今ここに存在しているかには、理由があるのだ。加えて、この天体位相が世界を滅ぼすという事はない。我々には責任があり、説明する義務があるのだ。そして、我々は他者との信頼を再構築する必要がある。この事は、我々が選びしリーダーによって完成にいたる事が出来る。そう、そのリーダーとは大きく全体を代表して彼らの意図を組み、発言し、正しい行動を取る事によって我々の信頼を勝ち取りし人物の事である。